フードスタイリング写真をおしゃれに見せるコツ!グリーンと花を使う方法

フードスタイリングのオンライン講座の中で、受講生さんからよくいただく質問があります。
メインアイテムに対して、オシャレな脇役=小物は何が良いか、いつも迷うとのこと。

私は、間違いないのは植物!グリーンとお花ですといつも答えています。
この記事では、手に入りやすいおすすめのグリーンとお花についてピックアップしてご紹介していきたいと思います。

目次

フードスタイリングのコツ:平たい花を使って食材を彩る!

菊、ガーベラ、マーガレット、など、平たくて花びらがたくさんついているお花は最も使いやすいタイプです。
理由は、

  1. 花首でカットし、フードの近くにおいた時に、安定しておくことができる
  2. 色のバリエーションが多い

です。

葡萄と食用菊を合わせたスタイリング

上のスタイリングは、食用菊を使って、フルーツをモダンにアレンジしたスタイリングです。
日本のエディブルフラワー(食べられる花)代表の食用菊ですが、フルーツに合わせたり、サラダに合わせたり・・・
花首だけの状態で売られているので、そのまま使ってもお花を安定して上向きに置きやすく、非常に使いやすいのが特徴です。

メインとなるフルーツの周りにカーブを描くように花の向きをあちこちに向けながら置いていくとナチュラルなおしゃれ感が増します。仕上げは、花びらを散らすと華やかになりますよ!

とある広告撮影で、春のフラワーサラダを作成したときにも、黄色の食用小菊が大活躍しました。(お刺身の横に添えてあるような、あの黄色い小菊です!)
食用菊はスーパーでも300円前後で日常的に置いていますので生花を買うよりずっとお得。
さらに、食材に触れても安全なので初心者の方には特にお勧めです。

ちなみに蕾のお花や、花首で切っても縦長で上向きに座らないお花、例えばチューリップや満開でないバラなどは俯瞰スタイリングには不向きです。
横向きにしか置くことができないので花芯や花びらのニュアンスが伝えにくく、スタイリングが単調に見えてしまいがちなのです。

平たいお花は、お花の色が見える範囲が多いので色彩も重要になります。
スタイリングしたいフードがイエロー系か、ブルー系なのか見極めて、色合わせをするとしっくりきます
例えば、イエロー系のパウンドケーキのスタイリングの場合。小さめのヒマワリは、同じイエロー系で暖色を使うことにより、パウンドケーキをグッと美味しそうに魅せることができます。
ブルー系ですと、例えばブルーベリのタルトなどは、一番上のブドウのスタイリングに飾ったような青味の強いピンク紫菊などを使うと、画像全体の色彩にまとまり感が出ます。

フードスタイリングのコツ:小さいけれどおしゃれ感が増すハーブ!

ハーブは、葉っぱもお花もどちらもフードスタイリングをグッとオシャレに魅せてくれますので絶対におすすめです。
理由は

  1. 圧倒的にオシャレ感が増す
  2. 画像から嗅覚まで刺激をされる
  3. 食事にも使えて、飾ることもできる
  4. お料理だけでなく、スイーツにも使える
  5. 葉っぱだけでなく、お花もとても可愛い
  6. ベランダで育てることもあまり難しくはない

とにかく良いことづくしのハーブ!
ハーブのお花といえば、カモミールを思い浮かべる人も多いかと思いますが、私はミント、パクチーを育てています。
お花がとっても可愛いので重宝しています。


まず何を育てるべきか、だったらミントですね。ポット苗がホームセンターなどで200円〜300円ぐらいで売られていると思います。グングン育って、とっても丈夫です。

ただし、1点だけご注意!ミントは繁殖力が強いので、絶対に地面にそのまま植えないでください!!!
あまりに強くて他の植物が育たないことがあります。

必ず鉢植えにして、大きくなってきたらその度に、ひとまわり大きい鉢に植え替えてください。
日当たりが良いところでグングンと育つので、ミントティーもモヒートも作り放題で楽しいですよ!
私はたくさんのお友達に、我が家のミントをお裾分けにして喜ばれています。気の利いた小さなギフトにももってこいです。

また、ラベンダーなどの小花は、スイーツのスタイリングに圧倒的なオシャレ感を増すことができます。
ハーブのお花のほとんどはハデな色ではなく、抑え気味のシックな色が多いため、大人っぽいスタイリングにはとても相性が良いのです。

さらにハーブを使う効果の特徴は、画像を見ただけで「良い香りがしそう・・・」と嗅覚までも刺激されることです。

フードスタイリングでは、いかに視覚情報から味覚・嗅覚を感じ取ってもらうかが重要です。
今の時代のフード広告のスタイリングの現場は、かつてのような「ザ・広告!」的なきちっとしたフードスタイリングよりも、インスタグラムなどの影響により、人々に身近なシーンから心を動かすものを作り出すことを求められています。私たちスタイリストは、必ず現場にハーブは何種も用意しておきます。ハーブは強い味方であることを覚えていてください。

フードスタイリングのコツ:つる系の葉っぱで動きを出す!

アイビー

アイビーは、スタイリングするならぜひともベランダで育てていただきたいグリーンです。
理由は、

  1. スタイリングに動きが出る
  2. 常緑なので、1年中使える
  3. 鉢植えで育てやすく、ベランダの日陰で、元気に育ってくれる
  4. 室内で水につけておいても、すぐに根が出てそのままフレッシュさを保ってくれる

からです。

なんでもない食パンの後ろに

なんでもない食パンのスタイリングでも、後ろにアイビーを少しおくだけで、動きと奥行き感が演出できてスタイリングした感が増しますよね。

俯瞰スタイリングで重要なことは、見る人の目線の動きを計算することです。
人の目は動きのあるものを最初に捉えます。
アイビーは緩やかなカーブが特徴なので、潜在的に人の目はアイビーの動きの捉える先を見ようとします。
それを利用し、アイビーの穂先の線状に、魅せたいメインのフードを置き人の目を誘導するのです。

魅せたいメインのフードのスタイリングとして日の丸構図が一つの手法であることは以前のブログ記事でもお話しした通りです。日の丸構図と動きのあるアイビーはとても相性が良いので、ぜひこちらの記事も参考にしながらスタイリングしてください。

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また、アイビーもミント同様とてもよく育ちます。
日陰を好むので、ベランダなどでも直射日光は避けた場所で育てて、土の表面が乾いたらお水をあげるようにしてください。
常緑なので、1年中葉をつけてくれているので、スタイリングやフラワーアレンジにとても重宝しています。

室内でも、キッチンにグリーンがちょっと欲しいななどとというときはジャムの瓶に水を入れて、切ったアイビーの先を水につけておくと根が出てそのまま育ってくれます。インテリアプランツとしても便利ですよ。

なお、こんなに便利なアイビーですが、こちらも一点ご注意があります。
もしご自宅に猫ちゃんがいるお宅は(我が家です)アイビーは猫ちゃんにとっては毒!になります!
くれぐれもスタイリングしているところに猫ちゃんがこないように、鉢植えなどは、猫ちゃんが絶対来ない場所に置くなどして工夫してくださいね。

まとめ

以上、スタイリングをグッとオシャレにする、お花とグリーンをご紹介しました。
案外、日常にあるもので大丈夫なんだな、と思っていただけたのではないでしょうか?

なかなか文字だけで伝えにくいところもありますが、
スタイリングが上達する第一歩は、実際に自分で手を動かして体感してみることです。
緑やお花がグングン育つ季節、ぜひまずはおすすめを飾ってみて、感覚を掴んでみてくださいね!

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