カルディの人気台湾デザート【豆花】をおしゃれにスタイリングする方法。


フードスタイリングを練習したいけれど、お料理を作るのがちょっと面倒・・・


講座の生徒さんからこんなお声をいただくことがあります。
確かに練習のためにお料理を作って、セッティングして、スタイリングして・・・は、面倒に感じますよね。
私のフードスタイリング講座でおすすめしていることは、

カルディの商品を使って練習することです。

理由は、カルディのセレクトは海外のものが多くフォトジェニック=写真映えするから
さらに、インスタグラムにアップすると反応が良いことも多く、
練習しながら「いいね!」が増えて楽しく続けられるメリットもあります。

今回は、カルディで大人気!の豆花(トーファ)をサンプルに選びました。
袋から出すだけなので調理要らず。
すぐにスタイリングに取りかかることができますので、練習にはもってこいです!

下記に受講生さんにシェアしている練習の仕方のプロセスを書きました。
よろしければ参考にしてくださいね。

目次

カルディの人気台湾デザート【豆花】スタイリングの練習プロセスを大公開!

私のフードスタイリング講座では、いきなりスタイリングに取り掛かりません。
スタイリング前に「プランする」習慣を大事にしています。

なぜなら、行き当たりばったりのスタイリングばかり積み重ねていても上達しないからです。
プランする習慣をつけるメリットは3つあると私は思っています。

  1. 何を、誰に、どんな風に魅せたいのが明確にすることにより、ストーリーが作りやすい。
  2. ストーリー・世界観にあった小物を選ぶトレーニングになる。
  3. プランがあるので、スタイリングに迷う時間が圧倒的に減る。

です。

正直、最初は面倒くさいと思うと思いますが、そこはグッとこらえて続けてみてください。
私の経験も含めてですが、習得スピードが圧倒的に違います。
続けていくと、事前にプランしたスタイリングの仕上がりの違いがだんだん実感できるはず。

この習慣を身につけることで、日常のSNS投稿の質を上げるだけでなく、将来的フードスタイリングを仕事にする際に、
やっておいて良かった!と、必ず思っていただけるはずですので、おすすめの方法です。

それでは具体的な作り方のステップをご説明しますね!

Step 1. ターゲットを決める

誰に、何を、どんな風にを設定することが大事です。
これをまず文字で書いてみましょう。

今回のサンプルでは、

誰に=フュージョン(融合)デザインが好きな女子
何を=豆花(トーファ)
どんな風に=台湾のカフェで食べているイメージで

に設定しました。

スタイリングでもこのようなマーケティング要素を意識 するからこそ、ターゲットにささるようビジュアルになるのです。
数あるフードスタイリングの画像で

なぜか惹かれてしまう!というスタイリングの秘訣は、ここにあり!です。

Step 2. 色彩を決める

豆花は、白いお豆腐ゼリーみたいな形状+黒蜜というシンプルさです。
台湾のカフェというと、キッチュな赤やピンクのイメージをする人が多いと思います。
もちろんそれでも可愛いのですが、やや 「ザ・台湾 」カラーが強くなり、意外性がありません。

そこで、今回はあえてシックなシノワズリー(華様折衷)に魅せたいと考え、
白・黒に近いこげ茶 ・深いグリーンをカラーイメージにしました。
深いグリーンは、アジアの熱帯雨林を彷彿させる色。広告でおアジアンな世界観を作る際によく使います。
グリーンの様々なニュアンスを組み合わせるとさらに深みが出ますのでおすすめです。

Step 3. 世界観に合わせた小物を選ぶ

世界観を左右するものは、背景と小物です。
2. のカラーイメージをふまえ、シックなシノワズリーの世界観に合う小物として、下記のような小物を選んでみました。

】ガラスのティーカップ。カフェを彷彿させる。ザ・台湾な磁器だと、新鮮味がなく台湾色が濃くなる。
トレー】ヴィンテージ感と、ヨーロピアンな雰囲気のあるトレー。深いグリーンが台湾やアジアの湿度感アップ。
カトラリー】ティースプーン。
葉や緑】ブルーベリーの枝。枝に動きがあり、画像に動きをつける。
実】まだ青いブルーベリーの実。装飾用ですので色が微妙でシックな印象を添える。
実を入れる器】小さめの白のセラミックボウル。

おうちでの練習で、お手持ちの小物が、案外素敵な世界観を作ってくれることがあります。
この際、小物のリストアップも同時にしていきましょう
ご自分のテイストや世界観の傾向がだんだんとわかってくるのでおすすめです。

Step 4. 構図を決める

構図は、決してフォトグラファーのためだけではありません。
スタイリストにとっては、スタイリングの根拠となる、目に見えない秘密のガイドだと私は思います。
構図が頭に入っていると、作りながらこの位置でいいのかな?が軽減されるからです。

このスタイリングでは、俯瞰で、1/3 構図をイメージ。
トレーを縦長に配置していることもあり、全てを3分割した縦のラインに沿うように配置したいと考えました。
もちろん、魅せたいものは真ん中、日の丸構図の要素もここに入っています。

俯瞰=真上からの撮影は、インスタグラムでは不動の人気です。
テーブルの上さえ片付ければOKなので、セッティングが楽というのも初心者向き。気軽に練習するにはぴったりです!
(横から撮ろうとすると、フードの背景のかなり広い範囲が映り込むので、背景のセッティングに慣れが必要です。)

5. デッサンでスピードアップする。

1~4が決まったら、ラフにデッサンをしましょう!
ちょっと面倒?
でも、デッサンなしでいきなりスタイリングを始めてしまうのは危険です。
理由は、食材を目の前に、0からスタイリングをその場で考えていると、
食材やソースなどがどんどんと乾いてしまい、美味しそうに見えなくなってきてしまうから。

いかに手早くスタイリングするかは、シズル感のあるフードスタイリングの肝です。
どんなに小物などで世界観を素敵に作っていても、食材がしんなりしていたら本末転倒です。

デッサンは、このくらいラフで大丈夫です。美術的に美しく描く必要はありません。

100均や画材屋さんの15センチ前後の小さなスケッチブック

当然ながら、スタイリングを作りながら微調整は全然OK。デッサン通りにする必要はありません。

でも、事前スタイリングを習慣化するうちに、面倒さよりも、現場での便利さを実感されることでしょう。
海外の有名フードブロガーやフードスタイリスト達も、この作業は必須!という人がほとんどです。
良い癖をつけておけば、いざというときにもささっとできるようになります。
是非今日から事前デッサンの習慣を始めていただけたらと思います。

仕上がりはこうなりました!

とても袋から出しただけとは思えない、KALDI 豆花デザートのスタイリングができました。
ヨーグルトや、ゼリーのスタイリングにも応用できます。

そして仕上がりはこうなりました。

まとめ

今回は、カルディの人気台湾デザート、豆花をスタイリングするプロセスを解説しました。

  1. ターゲットを決める
  2. 色彩を決める
  3. 世界観に合わせた小物を決める
  4. 構図を決める
  5. デッサンでスタイリングをスピードアップ

上記の項目を意識してスタイリングして、SNSにアップしてみてください。
きっと今までよりもさらに、いいね!が増えますよ!


KALDI カルディは、食で世界を旅することができる、とても楽しいお店です。
美味しいコーヒー豆だけでなく、スパイスやスイーツなどが世界各国から集まっていて
フードスタイリストにとって、必ずチェックするお店の一つです。
全国展開されていますので、お近くのKALDI をチェックしてみてくださいね。


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